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私ではなくキリストⅣ

「私は、神に生きるために、律法によって律法に死にました。私はキリストと共に十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。」(ガラテヤ2:19-20)

夫婦なのだから

夜 更けのある時間帯になると、早くも朝を主張して鳴き出す蝉の声と共に、頑固に夜を主張する虫たちの声が、ひときわ目だって、甲高く、聞こえて来る。だが、 その虫たちの合唱は、実に怪しげな音楽なのだ。じっとりと肌にまとわりつく蒸し暑い空気の中で、否応なく耳に飛び込んでくる虫たちのアカペラを聞いている と、まるで墓場にいて、じっと怪談でも聞かされているようで、薄気味悪く、居ても立ってもいられず、鳥肌が立って、どこかへ逃げ出したくなる。

昨日、主と私との間での心の葛藤について記したら、エクレシアの成員が、とても面白いメールを送って下さった。追伸の部分のみ、抜粋。

PS:主よ。ビオラさんに、元気を与えてください。

 自分は荒野へ一日の道のりを入っていった。彼(エリヤ)は、えにしだの木の陰にすわり、自分の死を願って言った。「主よ。もう十分です。私のいのちを取ってください。私は先祖たちにまさっていませんから。」
彼がえにしだの木の下で横になって眠っていると、ひとりの御使いが彼にさわって、「起きて、食べなさい」と言った。・・・それから、主の御使いがもう一度戻ってきて、彼にさわり、「起きて、食べなさい。旅はまだ遠いのだから」と言った。       
                 第一列王記19:4-7


 思わず、微笑んだ。まだまだ道は遠い…か。なるほど、そうなのだろう。けれど、ハレルヤ、確かに、主は私に元気を与えて下さったようだ。こうして、御からだを通して、適時、力づけて下さる主に感謝――。
 
 昨日の夕方、主と共に生きるとは何かを思いめぐらしていると、突然、私の心に平安が訪れ、何かがすっきりし、単純明快になった。

 そうだ、これからは、私が脇に退いて、全てをキリストに受けていただければ良いのだ!

 主と私との関わりは、これまで、まるで「かかあ天下」になってしまった夫婦のようであった。何事に関しても、妻は亭主を差し置いてでしゃばる。亭主は妻 の尻に敷かれ、重大な事件が起こっても、主人が何か言葉を発する前に、妻はもう、現場にしゃしゃり出て行っては、何事かをしている。

 だが、妻の物事を処理する際のでたらめさとぞんざいさは、目に余るほどであり、妻がしゃしゃり出て行くと、全てのことがより一層、悪くなる。それでも、 妻は自分の無能を認めようとはせず、物事が自分の手に負えなくなるまで、握りしめて放そうとしない。時折、ふと思い出したように、亭主の方を振り返って、 「ねえ、あなた、あなたはどうお考えになるの?」と聞くことはあっても、それでも、亭主の答えなどはなから無視して、あくまで自分のやり方で解決しようと する。

 そして、ついに、物事がにっちもさっちも行かなくなって、非難と攻撃が沸き起こり、全面的に妻が責任追及される段階になると、妻はめそめそ泣きながら家 に帰って来て、亭主にこう問うのである、「あなた! あなたはどうしていつもそんなに冷めていて、消極的で、無関心で、無責任なんですか? こんなに私が 困っているのに、どうしてあなたはいつもただ見ているだけで、少しも私を助けようとしてくれないんですか? あなたには同情ってものがないんですか? そ れに、厄介な物事に応対させられているのは、いつもいつも、私ばかり…。こんなの不公平じゃありませんか!」

 必要なのは、妻が初めから引き下がって、夫に出番を与えることである。私は脇に立って、全てを全面的に主に受けていただくことが必要なのだ。良いこと も、悪いことも全部だ…。特に、悪いことが起こった時、私が一人で矢面に飛び出して行っては、絶対にいけない。サタンの集中砲火、降り盛る火の粉は、絶対 に、私が受けてはならないし、私には受けられないのだ。その時、私は引き下がって、その非難が、最初から、キリストに向くようにしなければならない。私が そこで引き下がることは、卑怯でも何でもないのだ。元々、私の手には負えないのだし、我が家の総責任者は、私ではなく、キリストなのだから。厄介な事件 は、初めから全て、キリストに受けていただくようにし、キリストが私に代わって、不正に対して立ち上がられるように仕向けなければならない。

 ああ、我が家には最高のウルトラマンがいるのに、私は何と彼を信用していないのだろう、何と彼に出番を与えようとしないのだろう。これからは、何者かが 家の扉をノックしたその時点で、私がドアを開けに行くのではなく、親方が立ち上がって、ドアを開けに行くのを待つようにしよう。誰かが家に押し入って来た ら、私は脇にすっ飛んで、親方に戦わせよう、彼が侵入者を撃退するまで。

 良いことがあったら、共に手を取り合って幸せを分かち合おう。どんな時でも、全てを彼に報告し、彼と協力して物事を運ぼう。これ以上、私一人では生きるまい。我々は夫婦なのだから。
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